Cinematize Pro HDのFAQ

このFAQページではCinematize Pro HDに関する技術的なご質問にお答えします。

一般的なご質問


インストレーションとアップデータについて


機能について

一般的なご質問

Q: Cinematize Pro HDとCinematize 3 Proはどう違うのですか?

A: Cinematize Pro HDとCinematize 3 Proはユーザインターフェースは似ていますが、プログラムの中身はかなり違います。

たくさんある違いの中で以下がその例です。

  • Cinematize Pro HDはBlu-rayメディアとカムコーダーで収録したAVCHDメディアのみ扱うのに対し、Cinematize 3 ProはDVDメディアのみを扱います。
  • Cinematize Pro HDはハイデフ(HD)ビデオもSDビデオも両方扱うことができますが、Cinematize 3 ProはSDビデオのみ扱えます。
  • Cinematize Pro HDはH.264もMPEG-1や-2ビデオも扱えますが、Cinematize 3 ProはMPEG-1と-2ビデオしか扱えません。
  • Cinematize Pro HDにはMiraizonのDNxHD VC-3圧縮コンポーネントが含まれています。

さらに詳しい機能についてはCinematize Pro HDまたはCinematize 3 Proの製品情報のページをご覧下さい。

Q. Cinematize Pro HDはどんな環境で動作しますか?

A: 動作環境の詳細は、Cinematize Pro HDの動作環境のページでご覧になれます。

Q. Cinematize Pro HDのハードウエア高速化デコードには何か必要ですか?

A: Mac版のCinematize Pro HDの場合は、ハードウエア高速化にはMac OS X 10.6.3以降、そしてビデオデコード高速化フレームワークに対応しているビデオチップとドライバーが必要です。Windows版のCinematize Pro HDの場合は、Windows Vista以降、そしてDirectXビデオデコード高速化に対応しているビデオチップとドライバーが必要です。

Q. Cinematize Pro HDにはユーザガイドやオンラインヘルプが付属していますか?

A: はい、Cinematize Pro HDには充実したユーザガイドとオンラインヘルプが付属しています。

PDF版のユーザガイドは各正規版インストーラーに含まれています。Mac版のインストーラー(.dmgファイル)ではディスクイメージがマウントされると見られる「ユーザガイド」というフォルダの中にユーザガイドが含まれています。Windows版のインストーラー( .exeファイル)の場合は、ユーザガイドはアプリケーションと一緒に自動的にインストールされます。スタートメニューにあるCinematize Pro HDフォルダで、Cinematize Pro HDユーザガイドを選んで下さい。

ユーザガイドにはCinematize Pro HDの基本的な使い方、クリップの選び方、ビデオ、音声、字幕、出力の設定の仕方、様々な使用目的にあわせた最適の設定、そしてBlu-rayやAVCDHメディアに関する基礎知識が含まれています。

A: また、このユーザガイドの一部がオンラインヘルプとしてアプリケーションからアクセス出来るようになっています。オンラインヘルプにアクセスするには、ヘルプメニューで「Cinematize Pro HDヘルプ」を選ぶか、アプリケーション内の疑問符ヘルプボタンをクリックして下さい。

インストレーションとアップデータについて

Q. 他のCinematizeが既にインストールされていますが、この状態でCinematize Pro HDをインストールしても構いませんか?

A: はい、Cinematize Pro HDはCinematizeのどんな他のバージョンとも、一緒にインストールして頂くことができます。

Q. Cinematize Pro HDの体験版はどうやってアンインストールするのですか?

A: 体験版にはアンインストーラーが含まれています。 Macintosh版の場合は、アンインストーラーはインストーラーと共に.dmgファイルに含まれています。Windows版の場合は、スタートメニューまたは通常のWindowsプログラムのアンインストレーションプロセスを使ってアンインストーラーを起動することができます。

Q. MiraizonのDNxHD QuickTimeコンポーネントはどうやってインストールするのですか?

A: MiraizonのDNxHD VC-3コンポーネントはCinematize Pro HDのプログラムインストーラーに含まれています。Macの場合は、「/Library/QuickTime」のフォルダにインストールされます。64ビットのWindowsの場合は、「C:\Program Files (x86)\QuickTime\QTComponents」のディレクトリーにインストールされます。32ビットの Windowsの場合は、「C:\Program Files\QuickTime\QTComponents」のディレクトリーにインストールされます。

Q. プログラムを起動させる度にシリアル番号を再入力しなくてはなりません。なぜでしょうか?

A: この様な問題は、Macをお使いのお客様の場合、システムのパーミッション(アクセス権)に問題があると思われます。この場合は、以下の手順で解決できます。

  1. /アプリケーション/ユティリティーのフォルダを開きます。
  2. ディスクユティリティーのツールを起動します。
  3. 左側のハードディスクをハイライトして、「ディスクのアクセス権を修復」をクリックします。
  4. 修復が終わるまで待ちます。(数分かかるかもしれません。)

最後にプログラムを起動してシリアル番号を再度入力して下さい。

もし、まだ問題がある場合は、お客様のパーミッション(アクセス権)にさらに問題があると思われます。プログラムのインストレーションの時点で、間違ったパーミッションが指定されてしまったのかもしれません。この場合、以下の手順でプログラムをアンインストールし、再度インストールして頂く必要があります。

  1. インストーラーに含まれている「アンインストーラー」を起動して下さい。
  2. プログラムを再度インストールして下さい。
  3. プログラムを起動してシリアル番号を再度入力して下さい。

機能について

Q. Cinematize Pro HDCinematizeを使うのは初めてです。基本的な使い方を知りたいのですが。

A: Cinematize Pro HDには、充実したユーザガイドが付いています。第一章(始めに)ではCinematize Pro HDの基本概念と基本的な使い方を説明しています。  ぜひ始めに読んでみて下さい。

Q. Cinematize Pro HDのプレビューのビデオや音声が途切れ途切れになったり、途中で止まってしまいます。どうしてですか?

A: この種の問題は普通、お使いのマシンのスピードが、ビデオや音声のリアルタイムの再生に対応できないために起こります。HDのビデオをデコードするには、非常に高いコンピュータの性能を必要とし、ビデオがどの様にデコードされているかそして、お使いのマシンの性能次第で、リアルタイムでHDムービーをプレビューすることもできるかもしれません。

以下の様な場合にこの様な現象が起こります。

  • ビデオがMPEG-2の場合は、ソフトウエアデコードだけになります。
  • ビデオはH.264だが、お使いのマシンがハードウエア高速化デコードに対応していない場合。
  • ビデオはH.264だが、インターレースフィールドまたはアダプティブフレームフィールドモードでエンコードされている場合。

なお、ビデオや音声をリアルタイムにプレビューできるかどうかに拘わらず、選択したクリップは全く問題なく取り出すことができるので、ご安心下さい。

Q. Cinematize Pro HDで取り出したムービーが自分で設定した通りに出力されていません。どうしてでしょうか?

A: Cinematize Pro HDは、「取り出しリスト」に出力設定の異なるセグメントを複数保存でき、これらの設定は各々のセグメントの情報の一部として保存されます。セグメント、ビデオ、音声、字幕、出力タブで設定を変更しても、それだけでは、「取り出しリスト」に保存されている各セグメントの設定は変更されません。「取り出しリスト」に既に保存されているセグメントの設定を変更したい場合は、変更したいセグメントを選択し、ハイライトして、新しい設定に「上書き」することにより、各タブで新たに選択した設定に変更、保存されます。一般的に、Cinematize Pro HDでは、まずセグメントを選択し、全てのタブの設定を選択してから、取り出しリストに「追加」することをお薦めします。

Q. Cinematize Pro HDはSDのビデオを取り出すことができますか?

A: はい、Cinematize Pro HDはSDビデオでもHDビデオでも取り出すことができます。SDクリップを書き出す時は、SDの中間コーデックを使う様(使わないと警告がでます)にして下さい。

Q. Cinematize Pro HDで最適の設定を教えて下さい。

A: ビデオタブの中間コーデックと出力タブの出力形式の2つの設定が重要です。ビデオの中間コーデックは、HDビデオの場合はDNxHD VC-3、SDビデオの場合はDVCPRO25コーデックをお勧めします。出力形式の選択は取り出したビデオを何の目的で使うか(例:プレゼンテーション、編集、webなど)によって決まります。 出力タブの出力タイプで出力形式を絞り込むことができますが、さらに詳しくは、ユーザガイドの第12章、「使用例」をご覧下さい。

Q. 取り出したファイルが思ったよりずっと大きいのですが、どうしてでしょう?

A: Blu-rayまたはAVCHDメディアに保存されているビデオは、圧縮率の高いH.264またはMPEG-2ビデオ形式で、このままでは編集ができません。再編集するためには、Cinematize Pro HDを使ってビデオを取り出し、圧縮率の低い形式で保存する必要があります。これらの形式の例として、QuickTimeコンテナファイルに入っているDNxHD(HDビデオ用)やDVCPRO25(SDビデオ用)です。これらの形式は、Final Cut、Avid、

Premiere、VegasまたはiMovieなどのプログラムで編集可能ですが、ファイルのサイズは元の圧縮率の高い形式に比べて、ずっと大きくなります。ビデオがHDであればSDビデオよりもずっとファイルのサイズは大きくなります。

編集が終わったら、ビデオを再び圧縮してファイルサイズを小さくする必要がある場合があるでしょう。例えば、新しいBlu-rayディスクを作成する、web様のビデオを作成する、iPod用のビデオを作成するという場合です。これらの場合、圧縮されたムービーは元のサイズに近い(webやiPodビデオの場合はそれ以下)小さいサイズのファイルになります。

Q. 編集可能でなおかつ小さめのサイズのファイルを取り出す方法はありますか?

A: はい、DNxHD VC-3中間コーデックを使い品質レベルを調整することで、データレートを下げることができます。

以下に手順を示します。

  1. ビデオタブで「DNxHD (VC-3)」の中間コーデックを選びます。
  2. 「オプション」のボタンをクリックし、コンフィギュレーションのウィンドウを開きます。
  3. 色の深度を「Millions of Colors」に設定します。
  4. ファイルサイズをどれ位小さくしたいかにより、品質のスライダーを中または低に設定します。
  5. インターレースの設定をビデオに合わせます(ビデオストリームのポップアップメニューに表示されている情報とあわせます)。
  6. OKをクリックして設定を保存します。

*インターレースの設定がプログレッシブの場合に限り、低品質の設定ができるので、注意して下さい。さらに詳しくは、DNxHD VC-3コンポーネントのユーザガイドを参照して下さい。

これで編集可能なQuickTimeムービーを取り出す時、最終的なファイルサイズは小さくなります。

Q. Cinematize Pro HDでBlu-rayディスクの中の取り出したい箇所が見つかりません。どうしてでしょうか?

A: Cinematize Pro HDはBlu-rayやAVCHDメディアからその一部を取り出すことが可能です。残念ながら、Blu-rayもAVCHDメディアも全く同じ様にオーサリングされているものはなく、かなり複雑な物もあります。このため、取り出したい箇所を見つけるのが難しい場合があるでしょう。

Cinematize Pro HDはメディアをプレイリストごとに整理していて、全てプレイリストメニューで見られるようになっています。ムービーの内容に対応しているプレイリストもあれば、メニューに対応しているプレイリストもあります。並べ替えのオプションを使ってどのプレイリストが一番長い再生時間か、あるいは一番大きいストリームファイルを参照しているかを見ることができます。メニューのプレイリストはループバックし、同じ短いクリップを何度も何度も再生する場合がよくあります。このため、一番長い再生時間のプレイリストが必ずしも主なムービーとは限りません。主なムービーがどこにあるか探したい場合は、ストリームファイルサイズでプレイリストを並べ替えると見つかりやすいでしょう。

よりシンプルなBlu-rayメディアの場合、主なムービーは1つのプレイリストに収められているか、ごく少数のいくつかのプレイリストに収められています。より複雑なメディアの場合は、主なムービーはいくつにも分割され、複数の異なるプレイリストに分散して収められています(コピーガードの手段の1つとして用いられています)。

AVCHDメディアでは、普通、各録画セッションが新しいチャプターとして1つのプレイリストに追加されます。録画の設定が変更されれば、カムコーダーは新しいプレイリストを作り、プレイリストにチャプターを追加し始めます。一般にAVCHDメディアにはメニューがないので、正しいプリリストを選ぶのは、その分楽なはずです。

Q. Cinematize Pro HDで取り出したムービーに音声がありません。なぜでしょうか?

A: この様な現象が起こる原因は2つ考えられます。まず元のBlu-rayまたはAVCHDをプレビューして音声がある場合は、出力形式がQuickTimeムービーに設定されており、オプションで選択できる「QuickTimeムービーの種類」で「参照ムービー」が選択されている場合です。参照ムービーを選択すると、ビデオと音声は別々のファイルに分かれ、さらにこれらのファイルを参照する小さな参照ファイルの3つが出来上がります。ビデオファイルには音声がありませんが、参照ファイルを再生すると音声も再生されます。全てを含むファイルが1つだけ欲しい場合は、「QuickTimeムービーの種類」で「独立ムービー」を選んで下さい。

もう1つの原因は、取り出しているクリップに元々音声がない場合です。プレビューを使って指定した範囲のクリップ内に音声が含まれているかどうか、聞いてみて下さい。Blu-rayまたはAVCDHのオーサリングの仕方によっては、音声が全くない場面が含まれるムービーもあります。

Q. ポータブルHDDに、取り出した映像を保存しようとするとエラーとなります。なぜでしょうか?

A: ポータブルHDDの多くは、Windows FAT-32と言うファイルシステムとして予めフォーマットされています。このファイルシステムは4GB以上のファイルはサポートできないので、これ以上の大きなビデオファイルを出力して書き込もうとするとエラーになります。もっと大きなファイルに対応しているファイルシステムにフォーマットし直すことで、この問題は解決するでしょう。

Macをお使いの場合:

Macの場合、デスクトップのドライブをハイライトし、ファインダーメニューで「ファイル>情報を見る」を選ぶことで、どのファイルシステムが使われているか確認できます。もし、ドライブが「Format: MS-DOS (FAT)」等の表示である場合、FAT-32ファイルシステムを利用されていることになります。すべてのデータをポータブルHDDから別の場所に保存していただき、大きなファイルをサポートする「Mac OS Extended (Journaled)」ファイルシステムにフォーマットし直していただくことをお薦めします。

Windowsをお使いの場合:

Windowsの場合、Explorer(エクスプローラー)ウィンドウでお使いのポータブルHDDのドライブの文字を右クリックしプロパティを選択することで、どの様なファイルシステムになっているか確認することができます。もしWindows FAT-32であることが確認できたら、全てのデータをポータブルHDDから別の場所に保存していただき、大きなファイルにも対応できるNTFSファイルシステムにフォーマットし直していただくことをお薦めします。

Q. Blu-rayディスクのコピーガードはどうなっているのでしょうか?

コピーガードについては、ラーニングセンター にあるTechnical Primer、「DVD and Blu-ray Copy Protection(英語)」を参照して下さい。